「Unravel」へようこそ

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こんにちは!

Coldwoodのクリエイティブ・ディレクターを務めるマーティン・サリンです。 わたしたちの会社はスウェーデン北部のウメオという街にあり、14人の小さなチームで活動しています。 「Unravel」の制作の経緯や、ゲームとゲーム制作に対するわたしたちの考え方についてお話したいと思います。

わたしは、ゲームはとてもパワフルなアートだと思います。 多くの人に届けることができるうえに、本当の意味で観る人の心をつかむことができます。ゲームのように人を魅了するアートはなかなかありません。 それによって、ゲームの制作者として確かな責任を感じることができます。 ただの気晴らしにしかならないゲームは作りたくありません。 そんなゲームなら時間のほうが大切です。 わたしたちは違います。プレーヤーの皆様にもっと有意義な体験を届けたいのです。 そんな想いから「Unravel」は生まれました。 目指したのは、もっと一人ひとりの心に訴えかけられて、インパクトを残せるゲームです。 ゲームで世界を変える必要はありませんし、それを目指す義務もありません。でも、もっと意義深いものであるべきです。 ゲームには心が必要なのです。

 

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「Unravel」は物理法則をベースにしたアクションパズルゲームです。プレーヤーは小さな毛糸のキャラクターをプレイします。 糸は動かすほどに解けていき、糸がなくなったらゲームオーバー! 糸をスタートからゴールまで届けるのが目標です。 プレーヤーが操る糸は、あらゆるものを結ぶ、まさに文字通りの赤い糸です。

愛するものから離れるにつれて解けてしまう、毛糸でできた小さな生き物が頭に浮かびました。 そのアイデアがどんどん膨らんで、最終的にその糸は愛や人々の絆の象徴になりました。 主人公であるヤーニー(小さな毛糸のキャラクター)が、壊れてしまった絆を直し、ひとりぼっちのおばあさんを、かつてつながっていた人たちともう一度結びつけてあげるというストーリーにしました。
 

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ヤーニーが生まれたのは、家族で田舎にキャンプ旅行に出かけていた最中のことでした。 「その“糸のゲーム”をもっと説明してよ」と言われたので、一番わかりやすく説明するなら実際に動かしてみることだろうと思い、 ちょうど見つけた古い金属ワイヤーと借りた毛糸を使って、ポーズができる小さなヤーニー人形を作ってみました。 それを持って森の中を歩き、いろいろな場所に置いてみたり写真を撮ったりしたら、毛糸でできるおもしろいことがわかってきたのです。 地元の自然から大きなインスピレーションを得られたので、自然をゲームの中の重要な要素に据えようと決めました。 ゲーム内のすべてのレベルは、スウェーデン北部の環境がベースで、それぞれに小さな歴史や特別な意味が込められています。

大小さまざまな障害を乗り越えることがプレイの中心になります。 糸を使って隙間を飛び越えたり、糸を引っ掛けて木を降りたりといったシンプルな課題がある一方で、 ときにはさらに複雑な課題も登場します。プレイを進めて振り返ってみたときに、絡まってくねくね編み込まれた糸が出来上がっていて、一体どうやってここまできたのか頭をひねってしまう、それほど複雑なものも用意しています。 なんとなく人生みたいですよね。
 

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「Unravel」は、わたしにとってもColdwoodのみんなにとっても、大きな意味のあるゲームです。 心を込めて制作しました。 プレイしたときに、その想いを感じていただければと思います。 たくさん楽しんでいただけたら幸いです。

「Unravel」をよろしくお願いします

マーティン・サリン